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四旬節

アヤラ エンリケタ
86
2024年02月14日

四旬節

四旬節はすべてのカトリック信者にとって特別な時期です。

イエス様の復活を祝う準備の期間だからです。

教皇フランシスコは、今年の四旬節にも私たちに「荒れ野を通り、神はわたしたちを解放へと導かれる」と、メッセージくださっています。

その中で、イエス様が聖霊に導かれて荒れ野に行き、試練を受けたことに触れています。

この試練について、マルコの福音書では、『霊はただちにイエスを荒れ野に追いやった。イエスは四十日間そこに留まり、サタンによって試みられ、野獣とともにおられたが、み使いたちがイエスに仕えていた。』「マルコ1、12~13」と記されています。

砂漠では物音が消えます。そこでは、人は自分自身と自分の内なる声が大きく聞こえてきます。その内なる声はサタンからの誘惑であったりします。その誘惑は、時には野生動物のように荒々しい力で、人を誘うのです。

イエス様にとっては、この砂漠での体験は自分の使命を開始する重要な瞬間でした。自分の未来に向かって正しい道を選ぶ時間だったからです。イエス様は誘惑と戦い、屈服せず、神様のみ言葉に従う道を選びました。

この時、イエス様は、「誘惑に打ち勝つためには、自己の強さとともに、神様への信頼が必要だ」と教えてくださっているのです。み使いたちは、いつも私たちの近くにいます。

私たちは、この四十日間の試練のように、人生において絶え間ない回心の旅路にあり、一人ひとりが「誘惑との戦いに身を投じる」か「虚無に至る道の奴隷となる」かの選択を迫られています。しかし、私たちにはいつも、神様のみ使いが共にいてくださいます。

四旬節に、私たちも心の声を聞く沈黙をとり、誘惑に立ち向かうことができますように。そして、神様への信頼とともに、誘惑から解放され、新な希望を歩むことができますように。

みなさん、良い四旬節を!